【新華社北京12月25日】クリスマスを前に控え、29歳のロシア人の主婦、イワさんは、「全球速売通」(アリエクスプレス)サイトで7歳の息子に冬用の上着を購入した。
イワさんが頻繁に利用する「全球速売通」は中国の電子商取引最大手のアリババグループが世界市場向けに構築したオンラインの小売プラットフォームだ。アリババ国際事業部の蒋東剣ディレクターの説明によると、同プラットフォームのクリスマスシーズンの割引商品は、衣類、美容品、ヘアケア製品及び電子製品が中心で、ロシアは主要市場だという。
アリババグループの「全球速売通」から京東の海外購まで、さらには海外の買い手が550万人に達する敦煌網まで、今年以来中国の越境電子商取引業務が発展の快速車道を走り続けた。このうち、アリババ傘下の「淘宝(タオバオ)海外」と「速売通」の2つの輸出プラットフォームは、220の国と地域をカバーしている。クリスマスシーズンに、海外拡張に力を入れる中国の越境電子商取引プラットフォームは、世界で中国製品購入の新しいラウンドブームを巻き起こした。
輸出入品商売のサイト蘭亭集勢のクリスマス販促製品は衣類と小物が中心で、顧客は北米大陸、西欧などに広がっている。クリスマスシーズンは、衣類の値下げ幅が80%に達する。「ブラックフライデー」はクリスマスシーズンの到来を象徴すると受け止められている。蘭亭集勢は「ブラックフライデー」に1日の売上高265万ドルを記録し、前年同期比で65.6%増となり、受注件数は前年同期比で62.0%増加した。クリスマスツリーの色鮮やかなイルミネーションは従来中国の輸出クリスマス製品の重要品目で、多数のバイヤーが従来型のコンテナ貿易モデルを変更し、中国の越境電子商取引を通じて直接、調達し始めている。
LEDに特化した越境電子商取引を行う深セン沃光有限公司は9月にクリスマスの繁忙期に備えて準備を開始してきた。今年のクリスマスの売上高は千万級規模へと飛躍的に増加した。最高額の注文書はクリスマスツリーに飾るイルミネーション、LED玩具、投光灯などの100種類以上の製品を購入したドイツのルート販売業者によるものだった。
「中国の越境電子商取引がクリスマスシーズンに高成績を達成する主な要因は、中国製品の優位性にあり、国境を越えた電子商取引の意義は、中国製品が末端ユーザーと直面する機会をもたらすことにある。また、中国製品のチャンネル管理能力を増強し、これまでの従来型の対外貿易に依存する中間業者、貿易業者と異なり、中国製品の利潤空間が拡大する。」深セン沃光有限公司の張斌CEOはこう語る。
越境電子商取引は、市場シェアを急速に拡大すると同時に、中国政府の越境電子商取引に関する政策も相次いで改善され、このモデルの電子商取引の発展を「護送」している。例として、商務部が発表した『越境電子商取引の小売輸出を実施、支持する関連政策に関する意見』、財政部などの越境電子商取引の小売輸出税収優遇政策の明確化及び越境電子商取引が中国税関の監督管理に盛り込まれたことなどが挙げられる。
(新華網日本語)
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